どんなオチよりも衝撃的。『リカ』(著:五十嵐貴久)
こんにちは、りゅうです。
小説の書評?感想文?をしていきたいと思います。
ちなみに皆さんは出会い系サイトなどやったことはあるでしょうか?これは出会い系サイトを利用してる人全員に起こりうることだと思います。(絶対ここまではない)
著者は五十嵐貴久さんの『リカ』です。
あらすじ
妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心ではじめた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき”怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃エピローグが付いた完全版。
五十嵐貴久さんの経歴
小説家になる前は双桑社で働いていた。2001年春に初めて書いた長編小説『TVJ』で第18回サントリーミステリー大賞の優秀賞に選ばれる。そして『リカ』が第2回ホラーサスペンス大賞の大賞を受賞し、2002年に小説家デビューをした。
みどころ
身近な恐怖
この物語はインターネットを使った出会い系サイトを題材にしています。僕は出会い系サイト使ったことないのでわからないのですが、出会い系サイトには直接会うまでどの様な容姿をしているのかどんな人なのかわからないという怖さがあると僕は思います。
限られた解決策
この状況から解決しようとするのだが、家族には相談できない。理由としては浮気になってしまうからである。そのなかで主人公がどう乗り切っていくのかが見所ですし、追い込まれる感がさらにドキドキさせてくれる。
連続する恐怖
主人公は最後まで安寧を得ることがほぼできません(笑)次々と事件が起こります。そのドキドキや恐怖、これがずっと続く作品なので飽きることがない。
最後やばい
この記事の題名ですが、ラストが本当にすごい。僕は定期的に思い出してしまう。映画「イニシエーションラブ」のラストとどっちが印象的かと言われたら「リカ」を選びます。この発想はなかった。ネタバレしそうなのでこれ以上はやめます(笑)
ドラマ化もされていますし、シリーズ化されて他の書籍もあるそうです。僕はまだ「リカ」しか読んでおらず、この記事を書いているときに知ったので今度読んでみようと思います。
僕が中学生のときに前に座ってた女の子に紹介されたこの作品、絶対一度目を通してほしい。
てかなんでこんなん貸してくれたんだよ(笑)